(感想)「子育てコーチングの教科書」から子育てとコーチングで大切な考え方を学ぶ
最近、子育てとコーチングの関係性に興味があり、子育て関連の本を読んでいます。 その中で良かった本がこちら。
(私が読んだものは旧版、リンク先は新版のもの)
コーチングとテクニックの紹介としては以下のようになっています。
原則
- 双方向である
- 個別に・相手に合わせた関わりをする
- 継続的に関わる
子どもを受け止めるスキル
- 聞く
- 見る
- ペーシング
子どもに働きかけるスキル
- 質問する
- 承認(アクノレッジ)する
- リクエストする
スキルを詳細に伝える本というよりは、これらのトピックについて全体感を示しつつも著者自身や周囲の同僚・上司の子育てエピソードを交えて、コーチとしての心構えを感じさせる内容になってます。
私自身は、むしろそれらのエピソードに自分の子育てとリンクする部分があり、とても共感を覚えました。
誰かから優しさを受け取ったときの暖かな気持ちや、子どもとうまく向き合えずに途方に暮れたこと。それらが自分にとって大事な思い出として心の中に留まっていることを思い出させてくれます。
コーチといえども、コーチングのスキルを駆使して完璧に子どもと向き合っているわけではなく、親として失敗や後悔を経て子どもと一緒に成長している姿に触れて、前向きな気持ちになれました。
私も「不安も含めて、すべての感情を味わうと決める」という姿勢を持てるようになりたいものです。
また「子どもは今ここで何を選ぶのか、何に価値を置くのかを問うてくる。そうやって親としての心が耕される」というくだりも印象的でした。
学習効率だとかコストパフォーマンスだとか、そういったロジックで固められた方法論ではなく、人として「真っ直ぐに心を通わせ合うこと」に向き合う必要がある。
それによって人としての学びを得られることを、改めて気づかせてくれました。
前書きにあるとおり、この本は「子育てとコーチングの架け橋になる本」だと思います。
コーチングの入門としても、子育て書としても学びと発見があるとてもいい本でした。